リフォーム店、ホームセンター等で必ずといってよいほど見かける住宅エコポイントの宣伝がありますが、実際はどのように工事されるのかを説明します。

今回は奈良県（地域区分４）で、既存の窓ガラスを１枚ガラスからアタッチメント付Low-E複層ガラスへ交換しました。
この交換工事も、住宅エコポイントの対象になります。

使い勝手を変えずに、それほど費用をかけずにエコにするにはガラス交換をオススメします。

■工事前
室内から撮影した窓全体です。中桟のある障子で上が透明、下が不透明（型板）になっています。
今回は、工事費を安くするためにこの中桟を取り除くことになりました。
中桟がなくなることで見た目もすっきりとして一石二鳥です。

■障子のガラス、中桟取り外し
障子を窓から外して、２枚のガラスと中桟を取り外します。

■アタッチメント付Low-E複層ガラスの取り付け

この障子に合わせて受注生産されたアタッチメント付Low-E複層ガラスを取り付けます。
本来、１枚ガラス用の障子の溝には複層ガラスの厚みが入らないのですが、アタッチメントによって、１枚ガラス用サッシに複層ガラスを取り付けることができるようになります。
なお、アタッチメントで対応できるかどうかは、受注前に障子枠を一度分解して、厚みなどを測定しています。

■障子の取り付け、その前に

障子を１枚ガラスからアタッチメント付Low-E複層ガラスに入れ替えたことにより、入れ替え前よりも障子自体が重くなります。
単純に考えてもガラス重量が２倍になるため、障子の戸車、窓枠レールに以前よりも負荷がかかることになります。

窓枠レールを詳しく見てみると、これまでの使用でレールが削れています。
このまま使用することも可能ですが、障子戸車と窓枠レールの両方を傷つきやすく、使っているうちに窓の開け閉めが次第に困難になってくる可能性があります。

そのため、別途手間工賃を頂き、レール補修を行いました。
なお、お客様より、障子自体は重くなった感じはするが、開け閉め自体は以前よりもスムーズになったと評価いただきました。

■障子の取り付け、作業完了

障子を取り付けて作業完了です。中桟が無くなって、見栄えが良くなりました。
一方、アタッチメントがついたため、ガラス（透明）部分は若干少なくなっています。

なお、アタッチメントにより、ガラス（透明）部分が少なくなるのを極力避けたい場合は、１枚ガラスの幅そのまま、アタッチメント不要で交換可能なスペーシアへの交換をオススメします。